◇　スダジイ　（別名：イタジイ、ナガジイ　学名：Castanopsis sieboldii）
◎ 分 類 ブナ科シイノキ属　広葉樹・常緑高木
◎ 特 徴 暖地の山地に生え、大きいものは高さ３０ｍ、直径３ｍになり、樹冠は円形。庭や公園などにもよく植えられている。樹皮は黒褐色で、大木になると縦に深く裂け目ができる。５～６月、淡黄色で長さ８～１２ｃｍの雄花序が本年枝の下部から上向きにでる。雌花序は長さ６～１０ｃｍで本年枝の葉腋から上向きにでる。堅果は翌年の秋に成熟し、長さ１．５～１．８ｃｍの円錐状卵形で食べられる。ツブラジイとよく似ているが、樹皮の様子や葉や実の大きさが違うので区別できる。
◎ 分 布 本州（福島・新潟県以西）、四国、九州
◎ 用 途 庭木、防火・防風樹、建築・器具・船舶材、シイタケの原木

◇　ツブラジイ　（円ら椎　別名：コジイ　学名：Castanopsis cuspidata）
◎ 分 類 ブナ科シイノキ属　広葉樹・常緑高木
◎ 特 徴 暖地の山地に生え、高さ２５ｍになる。樹皮は老木でもなめらか。５～６月、淡黄色で長さ５～１０ｃｍの雄花序を本年枝の下部につけ、上部の葉腋に長さ約８ｃｍの雌花序を上向きにだす。堅果は約１ｃｍの球形で、翌年の秋に成熟すると殻斗が裂けて露出する。実は可食。一般にはツブラジイもスダジイもシイと呼ばれる。
◎ 分 布 本州（福島・新潟県以西）、四国、九州
◎ 用 途 庭木、公園樹、建築・器具材
（ 引用 ：　「日本の樹木」　山と渓谷社 1985 ）