タグ: トウヒ|記事一覧

樹種名称所在地幹囲
トウヒ 永泉寺のトラノオモミ 山形県飽海郡遊佐町直世字落伏 4.7m
ドイツトウヒ 籠田のドイツトウヒ 青森県八戸市松舘字籠田 3.6m
ハリモミ 三嶋神社のハリモミ 高知県高岡郡梼原町川西路 4.43m

◇ トウヒ (唐檜 学名:Picea jezoensis var. hondoensis)
◎ 分 類 マツ科トウヒ属 針葉樹・常緑高木
◎ 特 徴 深山に生え、大きいものは高さ40m、直径1.3mになり、樹冠は広い円錐形。樹皮は灰色がかった暗赤褐色で鱗片状にはがれる。葉は枝に密着してつき、偏平で短く、長さ7~15mm。裏面は灰白色。5~6月に開花する。球果は長さ3~6cmの長楕円形で、はじめは帯紅紫色、10月頃に成熟すると黄褐色になる。
◎ 分 布 本州(栃木県北部~紀伊半島
◎ 用 途 庭木、建築・器具・楽器・船舶材

◇ ドイツトウヒ (独逸唐檜 別名:ヨーロッパトウヒ  学名:Picea abies)
◎ 分 類 マツ科トウヒ属 針葉樹・常緑高木
◎ 特 徴 日本には明治中期に渡来した。高さ20~30mになるが、原産地では大きいものは高さ70m、直径2mに達する。樹冠は鋭円錐形または広円錐形で、老木になると枝が垂れ下がる。樹皮は褐色だが、老木になると帯紅褐色または灰色になり、鱗片状に厚くはがれ落ちる。花は5月に開く。球果はトウヒ属のなかで最も大きく、長さ10~20cmの円柱形または長楕円形で、はじめは緑色、9~10月に成熟すると鮮褐色になる。
◎ 分 布 ヨーロッパ原産
◎ 用 途 公園・防風樹、建築・土木・器具・楽器材、マッチの軸木、パルプ

◇ ハリモミ (針樅 学名:Picea torano)
◎ 分 類 マツ科トウヒ属 針葉樹・常緑高木
◎ 特 徴 日本特産種。トウヒの仲間では最も低いところに生え、大木では高さ35m、直径1mになる。樹冠は蜜な円錐形。樹皮は灰褐色て不規則な鱗片状にはがれる。葉は長さ1.5~2.5cmで太く、さわると痛い。5~6月に開花する。球果は長さ7~12cmの卵状楕円形。10月頃成熟し、光沢のある褐色になる。
◎ 分 布 本州(福島県~紀伊半島、四国、九州(高隈山まで)
◎ 用 途 庭木、建築・器具・楽器材、パルプ
( 引用 : 「日本の樹木」 山と渓谷社 1985 )