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樹種名称所在地幹囲
ニッケイ 一色のニッケイ 山梨県南巨摩郡身延町一色 2.7m
ニッケイ 雲林寺のニッケイ 三重県松阪市飯高町森 2.4m
ヤブニッケイ 小森神社のヤブニッケイ 福井県敦賀市大比田 4.88m

◇ ヤブニッケイ (藪肉桂  学名:Cinnamomum tenuifolium)
◎ 分 類 クスノキ科クスノキ属 広葉樹・常緑高木
◎ 特 徴 暖地の山地に生え、高さ15~20mになる。樹皮は灰褐色でなめらか。葉は長さ6~12cmの長楕円形で先はとがる。皮質で表面は光沢があり、3脈が目立つ。6~7月、葉腋に散形花序をだし、淡黄色の小さな花をまばらにつける。果実は長さ約1.5cmの楕円形で、11~12月に黒く熟す。種子から香油をとり、葉や樹皮は薬用にする。
◎ 分 布 本州(福島県以西)、四国、九州、沖縄
◎ 用 途 庭木、建築・器具材

◇ ニッケイ (肉桂  学名:Cinnamomum sieboldi)
◎ 分 類 クスノキ科クスノキ属 広葉樹・常緑高木
◎ 特 徴 インドシナ原産で、日本には享保年間に中国から輸入され、その後比較的温かい地域に移植された。樹皮は緑黒色。ヤブニッケイの葉裏は淡緑色に対しニッケイは粉白色。また、ヤブニッケイは葉裏に細かい毛があるが、ニッケイは無毛である。葉の形についてはヤブニッケイは葉先があまり延びないが、ニッケイはスッと葉先が延びる。
◎ 分 布 インドシナ原産。徳之島、沖縄本島、久米島に自生
◎ 用 途 薬用、菓子、香料
( 引用 : 「日本の樹木」 山と渓谷社 1985 )